スーパー耐久2016 Rd.1 ツインリンクもてぎ

★★★ TOITEC Racing Team リリース ★★★

2016スーパー耐久レースシリーズ第1戦
もてぎ5時間耐久レース

ツインリンクもてぎ

4月3日(日)  決勝(5時間レース)

チーム監督:船木 宏
1st DRIVER:船木 宏
2nd DRIVER:藤原 能成
3rd DRIVER:貴島 康博

 

★決勝

午前中に降った雨はすっかり止み、路面はほぼドライとなった4月3日 12時20分。5時間先のゴールを目指して決勝のスタートが切られた。全クラス大きな混乱もなく、オープニングラップを周回する。

#33 “TOITEC Racing WAKO’S μ Vitz”のドライバーオーダーは、スタートドライバーとして藤原能成を起用。藤原(2スティント)→船木(1スティント)→貴島(1スティント)→船木(2スティント)の予定だ。

スタート直後より、ブレーキの効きに違和感があるとドライバーの藤原能成から報告されるが、長丁場なので大事に行くようピットから指示を出して様子見。 同じく、ミッション4速目の入りが甘いと報告もあったが、ギアチェンジそのものは問題ないとのことなので、こちらも様子見のままレース継続を指示。

1時間11分経過がした28周目に最初のピットイン。燃料給油のみを行い、予定通りドライバー交代はないまま再スタート。この時点の順位は、総合59位/クラス12位。

1時間48分が経過した41周目。チームの作戦ではもう少し藤原能成のまま引っ張る予定だったが、タイヤにバイブレーションが発生しているとの報告があ り、予定より少し早めにピットインさせる。燃料給油とフロントタイヤ2本を交換し、船木宏にドライバーチェンジ。交換したタイヤを見ると、左フロントのト レッドが一部剥離し、あと1周していたらバーストしていた可能性もあった。ドライーバー藤原能成の好判断で、大きなトラブルを発生させずに済んだ格好だ。

レースは、驚くほどチームの立てたプログラム通りに推移する。実際、ピット毎のガソリン給油量も、ロングスティントしたい時には絶妙に満タン状態にでき、より周回数を稼げる好循環。その結果、スタートから2時間を迎えようとした頃にはクラス9位まで順位を上げた。
この様に順調に推移していたかに見られた49周目。#33 にドライブスルーペナルティーが課せられる。実は、2回めのピットストップで、ドライバーの 船木宏が誤って給油中にエンジンを始動してしまっていたのだ。しかし、幸いにも後続のマシンとの間隔から、ドライブスルーペナルティーによる大きな順位の 後退はなく、チームは安堵の表情を浮かべる。

レースもほぼ半ばに来た57周目。3回めのピットストップを行い、燃料給油とドライーバー交代。ドライバーは船木宏から貴島康博へ。ほぼ予定通りの流れだ。

残り、約一時間半となった80周目。4回めのピットイン。フロントタイヤ2本交換と燃料給油。ドライバーは再び船木宏へ交代し、このままゴールまで走り切る予定だ。マシンはトラブルもなく、クラス9位のポジションをキープしたまま順調に周回を重ねる。

最後の給油を行うためのピットインは100周目を予定していたが、その直前にミッションが抜けないとドライバーから連絡が入り、ピットに緊張が走る。 チームは、取り敢えず燃料給油を優先し、その後原因を探る方針を取ってピットインを指示。給油の後、一旦ピットガレージにマシンを戻してミッショントラブ ルの原因を探ったところ、ミッションの内部的な破損である事が判明した。しかしこの時点でゴールまで残り40分。チームでは完走を優先させ、レース終了直 前にミッションがスタックしたままマシンをコースに戻し、チェッカーを受ける判断を下す。ミッション内部の部品が破損している可能性から、壊れたパーツの 破片が二次的なトラブルを発生させる懸念もあったが、#33 は無事チェッカーをくぐり、クラス10位完走とシリーズの完走ポイントをゲットできた。

【Aドライバー船木宏のコメント】

残り40分で、まさかのミッショントラブルが発生してしまい、殘念な結果に終わってしまいました。ただ、ミッションがスタックしたままでも走ることはで きたので、チェッカーを受けられたのは不幸中の幸いでした。今回のトラブル以外は調子良かったので、次戦は期待できると思います。