スーパー耐久シリーズ2017 第4戦 TKUスーパー耐久レースinオートポリス

スーパー耐久シリーズ2017 第4戦 TKUスーパー耐久レースinオートポリス にNDSレーシングセクション様からスポットで参戦させて頂きましたが、残念ながら車両トラブルによりリタイアとなりました。

金曜早朝に現地入り致しました。レース車両のハイパワーFRは初めて、更にオートポリスの走行も過去1度(雨と赤旗で決勝1周のみ)と不安要素がダダ漏れしています。という事で無理をせずに、車に慣れる所からスタートしました。

フリー走行1回目では異常な程のオーバーな挙動に手間取ります。この車両で走行経験があるA,Bドライバも同様のコメント。どうやら今年度からタイヤが変わっている為、セッティングが全く合っていない様でした。早々に走行を切り上げて、フリー走行2回目に備えます。

フリー走行2回目。Aドライバーが必死でセッティングするもタイムアウト。更に車両のクラッチとミッションにトラブルがあると判明し、この日の夜に予備へと交換する事になりました。

土曜予選日。先日の大修理とセッティング変更を最初のフリー走行で確認。挙動は変わらず、ミッションは今の所問題なし。予選Aドライバー、新品タイヤでアタックするもフリー走行ベストタイムの1秒落ち(2’07.863)で終了、Bドライバーも同様(2’09.383)です。自分はユーズドタイヤで 2’09.694 でした。ここまでの走行マイレージはトータル7周です。まだまだ走り込みたかったです。
昨日より、更に超オーバーな挙動に一同戸惑います。更に悪い事に、交換したミッションも具合が悪く3,4,5速に異音がしていました。予選でトップと5秒落ちという事は、経験上決勝でも5~6秒落ちになると思い、それを元に戦略を立てる事に致しました。

そして今回は、NDSレーシングセクション様がスーパー耐久初参戦という事で、自分の今までの経験を活かし監督を補助する立場でお仕事をさせて頂きました。タイムマネージメントやピット戦略、メカニックもS耐は初めてという事で、どの様に動いたら良いか。ピットした時の順番はどうするか、誰がポンダー(ラップ計測用の機器)を交換するか、燃料(燃費)の計算やガソリン流量の測定方法等々という役割分担の指示をさせて頂きました。
BドライバーさんはS耐初参戦という事で、流れや耐久レースの走り方を差し出がましくもレクチャーさせて頂きました。本当に自分のスキルに役立つ事ができ、感謝しております。

日曜日決勝。土曜の夜を徹して足回りのセッティングや車のメンテをして頂きました。スタートドライバーは自分になりました。ミッションに不安があり、更にセッティングの結果が判らない、そして燃料フルタン(90L)搭載時の挙動が全く不明とかなり厳しいスタートになりました。メカニックからも完走目的で、ミッションを労って走って欲しいという指示を受けました。そこで、最初の1周目は全力でアタックし、どれだけトップとのラップタイム差があるかを比較して、その結果で自分の中で戦略を決めようと思いました。

スタート。前を走る7号車(ST-2)がスタートをミスした様で、この時点で同クラスの車両とは3秒程離されてしまいました。予選に比べて、挙動はかなり落ち着いた方向になった様です。ただミッションが非常に酷く、3,4,5速に入れるとゴリゴリ音がします。なので早々に2速で行きたいコーナーは全て3速で回り、なるべくミッションの操作をしないような運転に切り替えました。

1周目のタイムは、2’09.128。フルタンで挙動も判らないまま予選以上のタイムで周回できました。しかしトップは3秒台。1周6秒も遅くては勝負権がありません。そこで更にタイヤと燃費走行に切り替えて走行する事にしました。大体9秒後半から10秒前半で周回し、タイヤ無交換作戦に備えます。

レース中は、色々とトラブルが発生しました。元々私のクールスーツが無かったので、クールスーツ無しで望みました。飲み物があれば何とかなると思ったのですが、ホースが天井を這っていた為、一度給水するとサイフォンの原理で飲み物が止まりません。結局、胸元を大量に濡らしただけで序盤(9LAP位)でドリンクが全て無くなりました。そこから26LAPで交代するまで、スーツ無しドリンク無しはなかなか身体に堪えました。
何とか交代してしばらく涼ませて頂き、今度はBドライバーさんのサポートに回りました。最初はラップタイムが私と同等でしたが、軽くなってくるとみるみるタイムが上がり、2’07.956 とベストを更新!タイヤ温存作戦が成功したと思います。

その後、周回を重ねエースドライバーに交代!ここで新品タイヤを投入し、追い上げを期待しました。が、そのアウトラップで悲劇が起こりました。オイルパイプが破れて、オイルがダダ漏れしてしまい走行不可となってしまいました。エンジンも問題なかっただけに、ここでのリタイヤはとても悔やまれました。

今回は自分にとって、本当に厳しくそして様々な事を学べた1戦となりました。結果を出せずに申し訳なく思います。次戦も応援宜しくお願い致します。

以下、オマケです。
本来はその年が終わるまでこういうデータを出さないのですが、今回はチーム自体が1戦のみのスポット参戦の為、公開致します。

後半にタイムが落ちていっているのは、熱中症症状で集中力が失くなってきたせいです。不甲斐ない。