ピレリスーパー耐久シリーズ2020 富士スピードウェイ公式テスト

去る2月29日、スーパー耐久公式テストへ参加してきました。



もう各所でネタバレしまくっているのでアレですが、今回のテストは Audi R8 LMS GT4 で参加しました。カタログスペックでは 5.2L V10 488ps/550Nm 1,460 kg だそうです。自分が今までに乗ったレースカーの中では、かなりパワーが出ている方です。そして重さも…(笑)

車としては静かですが、やっぱりV10サウンドは最高ですよ!惚れ惚れします。市販のR8とパーツを60%共用しているという事で、コックピットに座ると見慣れた風景がありました(R8は何度も試乗しています)。ちなみにエアコンもついているのですが、市販車まんまのダイヤル式(笑) ただ止まっているとオーバーヒートしてしまいエアコン使えないのです。赤旗中断中などの一番使いたい時に使えないという…これもまたレーシングカーの功罪ですね。



車自体は非常に乗りやすかったです。少しでもラフな操作をすると至る所で電子デバイスが介在してきます。とにかく車体を安定させようとしてくれます。車自体は弱オーバーセットになっているので、少し強めに舵角を入れると簡単にお尻が出てきます。しかし直後に電子デバイスのTCS(トラクションコントロールシステム)が介在するのでスピンまでは行かないようでした。単純にエンジン出力を抑えるだけでは無く、オーバーモードに入った車体をアンダー方向にすると言えば伝わるでしょうか。4WSとまでは行かないまでも、急激にオーバーが消えるのです。これは、ジェントルマンドライバーにとってはとても乗りやすい車だと思います。



自分は早くTCSを切ってアクセルでコントロールしたかったのですが、今回はテストという事で全ONのDRYモードで走りました。ちなみにWETモードとかRACEモードとか色々なモードがあって、まさにゲーム感覚!(笑) 逆に言えば、ゲームやシミュレーターも随分車体の操作に合わせて作られているなぁとも思いました。ただ、当然ながらこちらには強烈なGが掛かります。例えばストレートでは余裕で260km/hを超えますし、100Rですら170km/hを超えます。1コーナーでは150m看板からフルブレーキする訳で横にも縦にも凄まじいGが身体を襲います。

そして、ブレーキも踏力が必要です。AMG GT3 だと 120kgf 位が必要だとか。一般人が危険を感じてフルブレーキをする時で大体30kgf程度だと聞きます。この車でもGT3程では無いにしろ、その位の踏力が必要です。レーシングドライバーって、ただ機械を操作しているだけじゃないのが判ってもらえたら嬉しいですね。



今回は自分も初めての車という事で、まずは慣れる為に安全マージンたっぷり取ってエンジン回転数を抑えつつ走行しました。途中ロガーで改善の必要な箇所を皆で話し合っては、随時トライするという感じで練習しました。タイムも同クラスとの差がほぼ無くとても良い感触でした。

テストはとりあえずR8でしたが、今シーズンの体制についてはまだ色々と調整が必要な為、発表は3月中旬頃になると思います。たぶん。(というか新型コロナの影響で色々あるから発表してもらえるのだろうか…🤔)

今年は色々と頑張って次の目標までの距離を縮めたいですね!
応援、宜しくお願い致します!以下、適当に撮った流し撮り練習の写真を貼り付けておきます。