ピレリスーパー耐久シリーズ2018 もてぎスーパー耐久 5Hours 決勝結果 リタイア(DNF)

ピレリスーパー耐久シリーズ2018 もてぎスーパー耐久 5Hours

有限会社ノガミプロジェクト/TEAM NOPRO

ST-2クラス DXLアラゴスタNOPROアクセラSKY-D

結果は残念ながら、車両トラブルによりリタイアとなってしまいました。ツインリンクもてぎは個人的には相性の良いサーキットだったので、非常に残念です。 連続表彰台記録も3でストップしてしまいましたが、出来過ぎ感はありましたので、また積み重ねていきたいと思います。

まずは練習走行から。前戦のオートポリスより戦闘力をあげる為、富士でのテストを繰り返したアクセラ号。まずはどの様に変わったかチェックします。全体的な印象は富士と大差は無く、とても乗りやすい下からパワフルな加速が楽しめる車両でした。足回りが絶妙なのでタイヤとうまくマッチングすると、頭さえ入れてしまえばリアが自然と流れて向きを変えてくれるという、運転していてとても楽しい車に仕上がっていました。

練習走行は初の10周超え! 今まではいつも大体は3,4周程度走らせて終了していたので、珍しく運転に慣れる事ができました。練習走行が少ないと、結果的に決勝に乗り始めてから自分を車にアジャストしないといけないので、数周掛かってしまうのです。

予選はDドライバーという事で1周のみ、基準タイムをクリアするだけで終了です。これもいつも通り。淡々とできる事を的確に行う事がとても大事だと思います。チームとしては、ST-5クラス デミオSKYACTIV-D が3位通過、 ST-2クラス DXLアラゴスタNOPROアクセラSKY-D は4位追加でした。ここはパワーがいるストップアンドゴーのサーキットなので、特にST-2クラスではパワー差が激しく、燃費勝負の厳しい戦いになる事は予想できました。

さて、決勝日。天気は曇りのち晴れ。戦略はこんな感じでした。まずはAドライバーの谷川選手ができる限りロングで行く、その後に自分へ交代。ここではタイヤ交換無しで給油とドライバー交代のみでピット時間を短縮する戦略でした。その後はタイヤを何とか1時間以上持たせてピットインし、また 谷川選手へ交代。この時は新品タイヤを入れてタイムを稼ぎ前との距離を詰めた上で、最終ドライバーを野上Jr選手へと交代して、何とか表彰台を狙うという魂胆でした。

キモは自分がタイヤ無交換で安定し、かつ最後までタイヤを持たせる事ができるか…という点でした。今までピレリタイヤでのロングラン経験は、富士24時間しかありません。谷川選手と合わせると2.5時間以上タイヤ無交換で走る事になります。ここが一番の不安点でした。 更にピット時間を短縮する為、ドリンクは最初から積んだままで交換無し、クールスーツの氷交換も無しと極限まで削れる所は削る戦略です。

レースは静かに、そして淡々と周回を重ねていきました。谷川選手のタイヤマネジメントは素晴らしく、自分と交代した直後でもしっかりと機能していました。但し、ツインリンクもでぎは本当に抜きどころが無いサーキットです。後ろからちょっと速いのが来ると、その処理(譲る)為にかなりのタイムロスをします。同時に下位クラスの車両を抜かないといけないのですが、これが本当に抜けない。ST-4クラスは長い直線があればギリギリ…、ST-5クラスはコーナリングとブレーキングポイントがかなり奥なので、お互いにぶつからないように…かつロスしないようにする必要があります。常に後ろを気にして走らないといけません。ST-3クラスやST-TCRクラスは直線は速いものの、コーナリングは意外と遅くアクセラの方が速かったりします。特にTCRクラスはブレーキングポイントもかなり早いので、後ろについていくと危うく追突しそうになります。サーキットによって特性が微妙に変わるので、この見極めが本当に難しかったです。

途中FCY(フルコースイエロー、全区間において50km/h規制)が入ったりしましたが、自分も淡々と周回していた…つもりでした。ところが10周目位から少しずつ辛くなってきました。まず最初に辛かったのが、クールスーツ。氷が溶けてしまったようで、この辺りからほぼクールどころか熱せられた水が回るホットスーツに変わっていました。。同時にドリンクも熱せられて段々と冷たさを感じる事ができなくなりました。

まず、ヘルメットの頭頂部がどんどん加熱してぼーっとなります。窓から手を出して風を顔に当てるのですが、余り効果はありませんでした。更に20周目辺りから右のフロントタイヤが少しずつ劣化し、コーナー中にアンダーが出るような挙動を示してきました。元々ピレリタイヤは横方向は弱く縦方向が強いので、ブレーキでしっかりと速度を殺してからコーナーへアプローチする必要があります。そこで旋回速度を稼ぐのですが、これが少しずつ難儀になりました。更に運の悪い事にGT3車両やTCR、ST-3クラスと絡むと譲り方次第で、タイヤカスを踏んでしまい更に曲がらなくなりました。更に暑い中、集中力が少しずつ途切れてきたのが判りました。

最終的に35周してピットイン。ぶつける事もコースアウトも無く、外したタイヤはしっかりと使い切りチームの方からもタイヤ使い切った!計算通り!と褒めて頂けました。自分の役割をしっかりと全うできた事がとても嬉しく思います。

その後は、また谷川選手が淡々と周回していたのですが、悲劇は突然に起こりました。92周目に、バッテリーから出火した様でここからオイルに引火し、ボンネットの隙間から炎が燃え広がりました。裏ストレートの途中で全ての電源が落ち、パワステや走行機能を全て失ったアクセラは、谷川選手の手によって路肩へ無事に停止。消火活動により、全損を免れた形になりました。(余談ですが、消火器は二酸化炭素系の物をお勧めします。今回、もてぎに設置されていた消火器は粉でした。。)

詳細は、MZRacingのホームページにレポートが掲載されていました。

S耐もてぎのST5クラスはデミオSKY-Dが2位表彰台

個人的には残念な結果になりましたが、チームとしてはST-5クラスのデミオが2位表彰台としっかりと結果を残せたのがとても良かったと思います。最終戦岡山では、より一層の良い結果を求めて頑張っていきたいと思います。応援、宜しくお願い致します!

(ギャラリー写真は個人的に撮ったものです α6000 + Carl Zeiss 28mm+F2.8 MF)

ピレリスーパー耐久シリーズ2018 もてぎスーパー耐久 5Hours Race 参戦決定!

直前になってしまいましたが、ピレリスーパー耐久シリーズ2018 第5戦 もてぎスーパー耐久 5Hours Race に参戦が決定致しました!

有限会社ノガミプロジェクト/TEAM NOPRO

もてぎスーパー耐久 5Hours Race

24時間耐久でお世話になりました TEAM NOPRO様 から「良かったらまた乗りませんか?」とお誘いを頂きました。自分の予定がギリギリ(帰国直後)だったので、悩みましたがチャンスはモノにしないと!と何とか予定を空ける事ができました。自分の様な根無し草のスポットドライバーに声を掛けて頂けるだけで幸せです。下手をすれば自分のチームの成績はおろか、大切な車両を壊されてしまうかも知れません。そんな中で、また乗せるチャンスを頂けるのは、とても光栄な事だと思います。前回同様、足手まといにならない様に心掛けて、自分のできる事を確実にこなしていこうと思います。

ギリギリになってしまった為、なかなか準備が整いませんでしたが、それでも限られた中で最大限の調整はしたつもりです。

元々、もてぎは余り得意なコースでは無いのですが、相性はいいらしく結果が出ているサーキットです。得意じゃない理由は、直線・直角コーナー・直線・直角コーナー・くねくね曲がって、直線・直角コーナー・直線・直角コーナー・直線・直角コーナー…ととにかくトラクション重視のサーキットだと思っています。つまりブレーキで詰めて抜いても、立ち上がりのラインをミスするだけで終速が伸びずに抜かれてしまうんですね。なので、ものすごく雑に言うと抜けないサーキットなのです。ある方は車のテストコースに似ているとおっしゃっていました。その気持ちは何となく理解できます。

もてぎサーキットへ応援にきてくれる方がもしいらっしゃいましたら、是非 TEAM NOPRO へ見に来てくださいませ。

ST-2クラスでは、何とスポットで3戦連続で表彰台継続中です。今回も勿論狙っていきたいと思います!でも無茶はせずに、チームの作戦をしっかりとこなして結果に繋がれば最高ですね。

サーキットには行けないよーって方はこちら!YouTubeで実況があります。
ピレリスーパー耐久シリーズ2018 第5戦 もてぎスーパー耐久 5Hours Race 公式予選

ピレリスーパー耐久シリーズ2018 第5戦 もてぎスーパー耐久 5Hours Race 決勝 #01

応援宜しくお願い致します!