2019 F1 Singapore GP 仕事&趣味で行ってきました。

あれはちょうど2年前でしょうか。初めてF1シンガポールGPを観戦しグランドスタンドから見ていた所、決勝の1コーナーで上位3台+1台が絡む大クラッシュがあったのは……同行していたクライアントがフェラーリ応援していたので、半泣きだったのを覚えています。

さて、その流れでという訳ではありませんが、またF1シンガポールへ戻って参りました。ここは若干独特なストリートサーキットなので色々な抜け道とか裏技があります。本来、ドライバーへのサインはせめてモーターホーム近くに行かないとゲットできませんが、ここはストリートサーキットなので他にも色々な場所にドライバーがいます。ホテルや飲食店、モーターホームが置けない場所なのでこういった事になります。

そうなると情報を持っていた方が色々と機会があるという訳で、同じく初参加の方に帯同を頼まれて半分仕事・半分趣味で行って参りました(前提)

今回はJALのビジネスクラスでの帯同です。エコノミーでも良かったのですが、マイルが貯まっていたのでそれを使って移動しました。このシート、「JAL SKY SUITE Ⅲ」ですが若干狭くて荷物の置き場所も少ないので個人的には余り好きではありません。たださすがにご飯は滅茶苦茶美味しかったです。

シンガポールには何度も来ているのでお手の物。現地の移動は Uber から譲渡された Grab というアプリを利用します。

初日は深夜到着だったので、ゲイラン近くのホテル「Santa Grand Hotel East Coast」へ宿泊しました。どうせ寝るだけなので空港近くの安いホテルで十分かと思いまして。到着したのは現地でa.m.2:00。即寝しました。

次の日。真っ先にやる事はパスの入手です。購入自体は前もって公式サイトから購入していました。日本でも買えるのですが代理店手数料が半端なく高いので公式サイトでの購入をオススメします。難しい英語は無いですし、何より早期予約ならグランドスタンドを3日通しでも10万しません。

最初に、これからしばらく滞在するホテルへ移動しました。場所は「Capri by Fraser, China Square」です。余談ですがチャイナタウンが近いのでホテルのお高い朝食は食べずに、裏手にある中華料理店ばかり通っていました。

で、パスの入手方法ですが、チケットセンターへ行きます。この日の為に会場を作るのでわかりやすい…はずだったのですが、そこのスタッフにたらい回しにされてえらい目に合いました。。情報が錯綜していてチケット予約確定のメールを印刷して持っていったのですが、見せる人見せる人全て案内する場所が違うという始末。最終的にはスタッフにキレた所、奥の方に引っ込んで取ってきてくれましたが、何だかんだで1時間程無駄にしました。

パスを入手すると至る所に設置されたゲートから入場する事になります。手荷物がある場合には、ちゃんと中身まで厳重にチェックされます。自分は”あるもの”を持っていて大荷物なので入念にチェックされました(笑)

時間は金曜日フリー走行少し前です。いつもの場所へ行って挨拶しつつ、色々な登場人物を待ちました。

次々と重鎮やTVでよく見かける方々が通過していきます。さながらレッドシートですね。勿論ドライバーもここを通るので、うまくやればサインが貰えます。その為だけに来ている人達もいるようで、ジャッキー・スチュワートへ往年彼が運転していた車のプラモデルを持っていき、サインをもらっている方がいました。後ろで発狂する程に喜んでいたのでガチのファンでしょうね。こういう熱意はとても良いと思います。

自分が頂いたサインはこちら。

ロマン・グロージャン
ダニエル・クビアト
バルテリ・ボッタス
ダニエル・リカルド
ブレンドン・ハートレー

そしてアラン・プロスト。セナ・プロ時代を見ていた自分にとってみれば最高のサインだと思います。このサインを何と普段S耐で利用しているヘルメットへしてもらいました。バルテリ・ボッタスのサインは BOSE QUIETCOMFORT 35 へです。勿論メルセデスのスポンサーなので、これにしてもらうしか無いでしょう!という事で。ハートレーはF1での評価は高くないのですが、2017年のルマン覇者です。箱乗りの自分からして見れば憧れの人なんですよね。

そうこうしている間にフリー走行が始まりました。この距離感でF1マシンのサウンドが楽しめるのは、ストリートサーキットの利点だと思います。鈴鹿とか距離遠いですし。5m先を250km/hで走り抜ける時の、空気の震えはやっぱりクるものがありますね。

フリー走行夜の部。結構近い位置から撮っていました。ここは比較的速度が落ちる所なのですが、それでも尋常じゃないスピードで抜けていきます。縁石に乗っかる車も多く、飛び方やショックアブソーバーの動き方を見ているとチームごとのセッティングの差がよく判りました。

けれどここで見ていて思ったのは、凄いなぁという感想よりかは「何で自分はこちら側なんだろう」でした。この向こう側で走りたい、別にF1に乗りたいという事では無く同時開催のサポートレースもあるので、そういう場所で戦いたいなと思いながら写真を撮っていました。とても複雑な気分でした。

シンガポールGPの魅力はこの夜景です。筆舌に尽くしがたいほどの魅力、気分的には夜の高速を駆け抜けるような感覚でしょうか日常が非日常になった場所。そういうギャップが、よりこの異常さを浮き立たせてくれます。このサーキットはレースが終わると一般人も歩けるのですが、この道を300km/hで走ってたのか…と思うだけで感慨深いものがあります。

どんな景色で、そしてどんな気持ちで見れるのか。それは世界で限られた20名にしか判りません。

翌日、予選は見事シャルル・ルクレールがPPを奪りました。これもかなり近い位置で見ていましたが、シャルルは車が軽いと速いですね。その分、重いと途端に遅くなりますが。ホームストレートで見ていると、ダウンフォースによって車体が押し付けられて火花が散るのですが、これもチームごとでかなり違いがありました。特に凄かったのがレッドブル。スタートラインを超えた辺りから火花が散りまくりでした。逆にフェラーリなんかはかなり控えめでした。車高やダウンフォース量の差でしょうが、こういった違いを見れるのも現地ならではですね。ベッテルがPP取った瞬間の会場の盛り上がりが凄かったです。更にそれをシャルルが抜いた時も。シンガポールではフェラーリの人気が凄かったです。あと、地理的に近いのでリカルド。マックス応援シートはありませんでしたが、熱狂的なファンは多かったです。

ちなみにフリー走行でボッタスがクラッシュした所でも写真を撮りました。リアウイングが見事に刺さっていますね。。ボッタス、サインの時には本当にいい人でひとりひとりすごく丁寧に書いていたし、どこに書けばいい?みたいに気を使ってくれたのが印象的でした。結果でて欲しいなあと個人的に思いましたね。

パルクフェルメに保存されていたマシン達。ほんの数m前に予選で走った車がいる訳です。これも凄いですよね。普通VIPパスでもここまで近づくのは難しいですよ。。

ドライバーズパレード。一番歓声が多かったのがライコネン。逆にストロールとかガスリーはスマホ弄っていて若干好感度が下がっていたように思います(笑)

レース結果は十何年ぶりかのフェラーリワンツーフィニッシュでした。ベッテルがトップで戻った時も歓声が凄かったです。メディアが言うように、それほど人気が無いとは思えないんですけれどね。最終日は最終コーナー付近をウロウロして写真を撮り続けていました。

そういえば、2017年と比較しても明らかにエキゾーストノートは大きくなっていました。テレビだと相当消音されていると思います。現地で見ると本当にいい音になっていてびっくりしました。これなら人気も戻りそうな気配はあるのですが…このままフェラーリがライバルとして戦ってくれると良いのですけれどね。

翌日からはオフだったので、Carlton Hotel Singapore に滞在して、ジョホール・バルへ行ったり近場をウロウロしていました。チリクラブは本当に美味しかったです。

また機会があれば行きたいですね。やはり現地のワクワク感はその場にいないと伝わらないなと思いました。