ENEOS スーパー耐久シリーズ2025 Supported by BRIDGESTONE 第3戦 富士 24時間耐久レース 2位 表彰台獲得!
ENEOS スーパー耐久シリーズ2025 Supported by BRIDGESTONE 第3戦 富士 24時間耐久レース 2位 表彰台獲得できました!!
以下、レポートです。
[練習走行]
水曜日に現地入りして、本格的な練習走行が始まりました!
とはいえ、時間は1枠90分。そしてそれが2本です。
今回はドライバーが6名いるので、一人当たりせいぜい15分×2枠程度です。
1周が2分程度なので、6周*2枠 …と言いたい所なのですが、毎回ピットへ戻ってくるので
1. ピットから出ていって1周
2. 1~2周アタックしてタイム計測
3. そのままピットイン…ドライバー交代
くらいしかできません。
今回限りのスポット参戦の方もいるので、その方達に慣れてもらうべく時間を取らなければいけないのでとてもバランスが難しいですね。
自分も3月以来で久しぶりなので、少しずつ慣れていこうという感じで運転していました。







今回からも沢山のご支援を頂き、スーツが更に彩り鮮やかになりました。
本当にありがとうございます。
車、スーツに沢山のロゴを入れさせて頂きました!

タイヤも中古ですし、燃料搭載量も全然違うのでまずは慣れです。
今回も予選に向けてのシミュレーションできなかったのがちょっと心残りでした。
ただ予選は雨予報、という事で新品タイヤでの予選シミュレーションはありませんでした。
[予選]
気温は15℃、そして朝方降った雨のせいで所々濡れている状態でした。
まずはAドラ、今井選手が渾身のアタック!
これがなんとクラス2位という凄まじいタイムを叩き出しました。
しかし一般的にAドライバーはジェントルマンドライバーが乗ると言われています。
エース級のドライバーはBドラ…というのが習わしです。
そして私はBドライバー…本当に胃が痛くなるほどでした。何せポールポジションが掛かっているからです。いくら予選が余り重要ではないとは言え責任重大です。
装備類を装着し、シートに座り込んでじっとスタートを待ちました。
今回は15分の予選の内、5分経過したら出る予定でした。
最初に出ていった人達が路面のゴミを拾ってくれたりしますし、アタックするタイミングをズラす事でトラフィック渋滞を回避できるというメリットがあります。
反面、何かあるとアタックする時間が減るので機会損失になります。

今回はそのデメリットが出てしまいました。
3分程経過した所で、赤旗が出てセッションが中断。
集中が一旦途切れてしまいそうになりした。
更に悪い事に予選再開時には各ピットから一斉にアタック車両が出ていく事態になりました。
当然、そうなると団子状態になるので走りにくくなります。
(連休中の高速道路みたいな感じですね)
自分はその渋滞に極力巻き込まれないように、ピットの指示をもらいながらタイヤを温めていました。
そろそろタイヤも熱が入っていいタイミングかな?と思った時には、前が団子状態だったのでアタックできず。
前との距離を作る為、もう1周走る事になりました。
結果的には、本当に一番タイヤの美味しい所を少し外してしまう結果となり、また100Rというコーナーで下位クラスに少々引っかかってしまいました。
精一杯走ったのですが、色々と戦略のミスも重なりAドラの0.6秒落ちでした。
最終的に、#39 がクラス2位。
#38 の私達はクラス3位からスタートとなります。
この辺りは1秒違うだけで順位が7つほど入れ替わる程の激戦区でした。
A Dr(IMAI) 1’52.937
B Dr(FUJIWARA) 1’53.549
クラス3位

今回もチームスポンサーの桃谷順天館様が化粧品のサンプルをお配りしていたので、自分もひたすらお手伝いして配らせて頂きました!
[決勝]

グリッドウォークもたくさんの方々に応援しに来て頂き、本当にありがとうございます!
決勝は最初から大荒れのスタートとなりました。
激しい雨のせいでスタート時刻が1時間遅れの16時に。
ここで予定と戦略が大きく変わりました。
まず、前提条件をご説明します。
18:30 ~ 5:15 は夜間走行時間となり、過去2年以内に走行義務を果たしていないと走行する事はできません。私は2023年の練習走行で夜間走行しているので、この条件はクリアしていると思っていました。しかし、その記録は残っていませんでした。

そして、昨年。私はTCRクラスへ参戦したのですが、当初3台で走るはずが2台のシビックTCRは
24時間耐久への参戦を見合わせる事に。
「1台ではレースとして成立しない。走ってもいいけどポイントが付与されない。」
という通達がありました。
以上の理由により、ただ走るだけでは予算の無駄という事でクラスが成立しませんでした。
今年は2回、24時間走行の為の練習の機会があったのですが、1回目はチームが参加せず、2回目は私自身がイギリスに居た為参加する事は叶わずでした。
結果として、夜間走行許可が降りないという事態になりました。
この通達を受けたのが木曜日です。

ここで色々と計算が狂っていたのですが、それでも何とか戦略を立て、スタートがCドライバー、そして私に繋ぐ予定でした。
15:00スタートであれば、16:30までCドラが運転し、18:00までの1時間30分は私の予定でした。
しかしディレイにより、16:00スタートで17:30まで運転するとなると、私は1時間未満しか乗ることができません。
それだとピット回数が1度増える事になり戦略的に不利になる…という理由で、私の土曜日の走行はできなくなりました。
しかし、夜間に走るドライバーの負担を少しでも減らそうと、スタッフとして様々なサポートをしました。少しでも快適に乗れるように、走行を終えたドライバーのインナーやスーツを乾燥機で乾かしたり水分補給や快適に過ごせる環境作りをしていました。
夜間は霧や事故で赤旗中断が何度も繰り返されました。その時間で寝ようと思っていたのですが、トラックの荷台に設置された簡易ベッドでは寒すぎて凍えそうになり、ほぼ寝る事は叶わず徹夜で朝を迎える事になりました。
その後、監督より「走行可能時間になったら即交代する」という指示が出ましたので、その準備を開始。
これが朝4:30でした。

実際乗車できたのは、セーフティカー等の導入でディレイし、6時少し前に乗車となりました。
この時点でまだクラス4位でした。私のスティントは新品スリックタイヤ、そして燃料満タンでの走行となりました。気候や赤旗、睡眠不足等、色々な意味で疲れていたのですが、タイヤを潰す事なく、かつ車に最小限の負担で済むような運転を心がけました。
例えばコーナーに設置されている縁石。これは高さ5cmほどのデコボコですが、これを踏んでしまうと少しずつ車にダメージが蓄積します。踏まないように踏まないようにしたいのですが、当然速度が上がったり、他車を抜いたり抜かれたりすると幅寄せをくらって踏まざるを得ない状況になります。そうならないように他車との位置取りも調整しながら、基準タイムのプラスマイナス0.5秒で走行を続けました。
そんな頑張りと祈りが神様に通じたのか、私の乗車中にライバル車が燃料の計算ミスでサーキットの途中で停止した為、順位は後退。3位へと浮上しました。
1時間20分程度の所で、タイヤ交換せずFドライバーと交代。
戦略でFドライバーをショートスティントにしてタイヤ交換せずDドライバーと交代。
目まぐるしく事態が変わります。
そしてDドライバーもタイヤ無交換のまま頑張ってペースを維持してくれました。
1時間程して、私へと再度交代。左側の前後タイヤのみ新品へと交換しました。
このサーキットは時計回りです。右に曲がるコーナーが多いので、必然的に左側のタイヤは遠心力へ耐える事が多くなります。よって左側のタイヤがより摩耗する訳です。
そこで左側だけ新品タイヤへ交換しました。
本来は全てのタイヤを新品にした方が良いのですが、2本のみにすることでピット時間を20秒ほど短縮できます。しかし当然片側は新品タイヤ、片側は疲れ切ったタイヤ。
バランスは悪く、左右に摩擦力の差が発生するのでブレーキも挙動も安定しません。
それでも何とか安定したタイムを刻み続けて、チャンスが来るまで耐えました。

チャンスは突然、やってきました。
30分後、停止車両の除去の為にFCY(フルコースイエロー)が出ました。
FCYが出ると全ての車は50km/hに制限されます。
つまりこの間にピット作業をすれば時間の節約になります。
しかし、FCY中はピットへ入る事ができません。
大体FCYが出る時には、コースのどこかで何かしらのトラブルが発生しています。
そのトラブル発生を察知した瞬間、ピットから指示が飛んできました。
無線「今どこ?!」
私「13コーナー(最終セクター)です」
無線「この周にピットイン!この周にピットイン!」
そのままピットへ飛び込みました。
私がピットへ入ってしばらくして、FCY宣言が出てピットへ入れなくなりました。
絶妙のタイミングでピットに入れた事により、大幅にタイム差を詰める事に成功!
ドライバー交代も難なくこなし、少しでもタイムを稼ぐ為、タイヤ無交換で次のドライバーへと託しました。

その後、ライバルチームの車両にブレーキトラブルが発生。
数周のピット作業を余儀なくされ、私達の表彰台はとりあえず確定し2位へと浮上しました。
あとは順位だけです。
1位は独走だったので、2位になれるかどうか…という所でした。
しかし、先ほど燃料の計算ミスで後退したライバルチームの車がプロドライバーを投入して、物凄い速度で追ってくる展開に。
残り、1時間20分の時点で、3位とのマージンは1分40秒。
1周2分程度と考えると、残りは40周程度です。
100秒のマージンがあるので、1周2.5秒遅くても勝てる計算です。
しかし、ライバルチームの車が1周3秒も速いペースで追い上げてくる展開に。
それを察知した私達のドライバーも車両のダメージを気にせず全開走行へとシフト!
タイヤ無交換という状況ながらも、1周1秒程度の差までタイムアップし、息詰まる展開になりました。
見ている方は気が気ではありません。
残り30分の時点でマージンは50秒…
残り20分の時点でマージンは40秒…
20分という時間が永遠のように感じられました。
しかし、残り10分でマージンが35秒程度になった時に、ライバルチームの車はペースダウン
恐らく抜けないと判断して、完走へと切り替えたのでしょう

相手の心をへし折って勝ち取った2位表彰台、その場の全員が破顔一笑しました。
私達の車両のドライバーに専業のプロはいません。
24時間耐久レース自体、初参加ドライバーが2名。
しばらくS耐から離れていたドライバー、下位のクラスでしか走った事がないドライバー2名
そして未熟な私。
このメンバーで、プロドライバーを集めたライバルチームに勝ちました。
ノーミス・ノーペナルティ・ノー接触、これを達成できたのは一重にチーム・ドライバーが一体となって努力、研鑽した結果だと思います。
それぞれができる事を最大限頑張った、ただただそれだけです。
そして苦しい時、支えになったのは応援してくださっている方々でした。
この報告ができる事を喜ばしく思います。。

本当に嬉しく、そして本当に悔しいレースでもありました。
やはり一番高い所を目指して戦っている以上、ここで満足してはいけないと思います。

今度こそ優勝目指して頑張ります!!
応援宜しくお願い致します。
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今年はありがたい事に本当に沢山のサポートを頂く事ができました。そちらをご紹介させて頂きます!
※情報公開したのが昨日の為、まだ掲載しきれていないスポンサーがいらっしゃいます



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