ご挨拶

今年も残す所、あと10分余りとなりました。

本当に混乱に満ちた1年でしたが、何とか生き残る事ができた事を喜ぶべきだと思います。このコロナウイルスはスペイン風邪がそうだったように、歴史の教科書に載る程の事件でしょう。そういう意味でも、この大禍を乗り切れた事だけでも幸運では無いでしょうか。

まだ来年はどうとか、そういう事まで考えられるほどに落ち着いた訳ではありませんが、何より平穏な1年を望みたいと思います。自分の四柱推命だと今年は大凶でしたが、来年は大吉なので何か良い事があるといいなと思います。

多くを望む事はありませんが、また世界を旅して回れる時代が来る事を祈りつつ、今年のコロナ禍で影響を受けた方々、そして不幸にもその未来を閉ざされた方々に深く哀悼の意を表して新年を迎えたいと思います。来年は幸福量保存の法則に従えば、きっと良い年になると思います!

本当に1年、皆様お疲れ様でした。そしてお世話になりました。
来年もまた、お付き合いの程、宜しくお願い致します!

A.T.FIELD Racing Project FUJI 24HOURS RACE PV

先日の24時間耐久レースのPVが公開されました。是非ご覧ください!

エヴァンゲリオンのワークブランド「A.T.FIELD」レーシングプロジェクト始動

https://www.makuake.com/project/atfieldracing01/

自分が所属しているレーシングチームで、クラウドファンディングがスタートしました。ちなみに普通に買ってもこの位の金額するので、とてもお安いと思います。ワークマンで取り扱っている商品なので、耐久性もバッチリ! チームウェアとして自分も現地で着ています。

是非応援宜しくお願い致します!

Audi 公式サイトに掲載されました

2020年度 Audi Sport customer racing チーム体制を発表

スーパー耐久(ST-Z : GT4)

#505 / Audi Team AS Sport / A.T.Field Audi R8 GT4
A: 西村 元希、B: 岡本 武之、C: 田ヶ原 章蔵、D: 藤原 能成

身が引き締まる思いでいっぱいです。引き続き頑張っていきますので、応援宜しくお願い致します。

ピレリ スーパー耐久シリーズ 2020 開幕戦 NAPAC 富士 SUPER TEC 24時間レース 参戦レポート

練習走行日

最初に飛び込んできたのは、BoP(Balance of Performance / 性能調整) の話でした。そういう話があるという事は聞いていましたが、いざBoPによって Audi R8 LMS GT4 は異常と言いたくなるレベルで調整されていました。まずストレートが全く伸びない、そしてトルクが全く感じられないので、全てのコーナーとストレートで遅くなりました。

テストデイに参加しているので、その時のタイムや速度は敵チームにバレている訳です。テストデイで出ていたタイムから、5~8秒も遅くなってしまったのです。会う人会う人に「壊れてんの?」とか「調子悪いの?」と聞かれて、とても苦しい思いをしました。それでもできる範囲で速度を取り返そうと、とにかくセッティングに時間を費やしました。

今回からレーシングスーツもチームで統一して一新!何とあのエヴァンゲリオンをモチーフとしたものに変わり、滅茶苦茶かっこよくなりました。テンションがダダ上がりです。

予選

予選タイムは他のチームに惨敗、というより今の状況では最善のタイムが出ていたと思います。トップチームは1’49台に対してこちらは1’52.555。GPSで解析をした結果、ストレートと300Rだけで他車から2秒も遅い状況です。トップスピードがとにかく伸びませんでした。トップチームが平均250km/hをオーバーするのに対して、こちらはその10-15km/h落ち。

練習走行日(7/30)に「ウチはストレート一番遅いんでBoPで何とかしてくださいよー」と嘆いていた某チームがST-Zクラス最高速を出していました(苦笑) 政治って怖いですネ。

自分はとりあえず1周で基準タイムクリアし、あとは雨用セッティングをひたすら試していました。

決勝

迎えた24時間はAドラからです。経験もあるので問題無い…はずでした。しかし予選結果が響き、ST-1クラスはおろかST-TCRクラスすら抜けないストレート速度に手も足もでない状況でした。1周辺り同クラスで5~8秒遅い速度でしか走れません。トップ集団は予選と同タイムかそれ以上のタイムで逃げていきます。燃費も対して変わらないので、これは早々に勝負権が無いと思っていました。亀さん作戦でミス無く戦い、他のチームが壊れてくれるのを待つ…という戦いしかできませんでした。悪い事は重なるもので、1時間もしない内にクラス違いの車から追突されてリアにダメージを負ってしまい、更に状況は厳しくなっていきました。

その後、雨脚が強まり赤旗中断。これが4時間も続いたせいで車にはとても楽な戦いになりました。つまり、トップ集団の壊れる可能性がかなり低くなったという事です。

そしてとうとう自分の番が回ってきました。元々夜、というか深夜を担当する事が決まっていたので、気分的には楽でした。雨さえなければ。。雨の中、SCが解除されずひたすらストレスが溜まっていきます。しかも、背後には光軸が狂って上を向きまくったLEDバーをつけた車両がいて、眩しくて仕方ありません。一瞬でもバックミラーを見ようものなら眩しさで目が当分見えなくなります、というかなりました。この追加ライトには恐らくレギュレーションが無いので、自分達だけ見えればいいというチームがいてとても厄介でした。はっきり言ってあれだけ場内が明るければヘッドライトだけで十分なのに…と恨み節ばかりです。それよりAピラーへLEDをつけて色分けして欲しいと思いました。バックミラーで見た時にどのクラスの車か一目瞭然になるからです。そんな上向きLEDバーをつけるより、事故する可能性は低くなると思いますね。

そんなこんなで自分の担当は終了しました。結局ウエットでしか走る事はありませんでした。もしくはウエットタイヤで走ってたらドライになって行ったという感じです。

あとで結果を見て愕然としたのですが、ひとり激遅い人がいますね。自分なんですが。結局ドライ+スリックで走る事は叶わず、雨+フルタン(最大燃料搭載)でしか走っていないので仕方ないんですけれど、何でこんな遅い下手糞がST-Z乗ってるんだ?って思われるんだろうなと心底凹みました。それでもレースの世界では結果が全てなので仕方ありません。

それに自分は一発も速くないので、夜とか雨みたいに皆のラップが落ちる時しか走れないのも問題なんでしょうね。もっと自分が速く、そして安定して走れるようにならないと使って貰えなくなる…という危機感ばかりです。ちなみに自分の最高速度は23*km/hでした。雨という事もあり、これ以上のスピードは出せませんでした。(同時期のトップチームは246km/h) スリップに入っても抜けるどころか離されていくばかりで、途中チクショー!!と叫んでしまった位です。

それでも最後まで諦める事無く、チーム一丸となってクラス6位完走を成し遂げた事は素晴らしいと思います。途中トラブルや故障もありましたし、開幕戦という事もあって改善点や課題も沢山出てきました。今後はそれらを少しずつ修正して、最後はポディウムの頂点に立てるように頑張っていきます。

最後はいつもの写真の練習…です。

最後に。

今回、アルパカッソ様とコラボレーションさせて頂きました。自分がとても好きで突然押しかけて色々と便宜を図って頂き、株式会社アミューズ様に感謝させて頂きます。ヘルメットにアルパカッソのしろちゃん・ももちゃんを貼って24時間一緒に戦いました。

藤原能成さんがしろちゃんと24時間耐久レースに出場!

これはとてつもなく個人的な事なんですが。。自分はアルパカ好きで、よく八ヶ岳アルパカ牧場へ行くのですが今年、希ちゃんという子が生まれたんです。でも身体が弱くて数日で他界してしまいました。今回のレースには、しろちゃん・ももちゃん・そしてヘルメットに希ちゃんを付けて一緒に走りました。無事に育っていたら今頃は牧場を駆け回っていたと思います。その想いも一緒に走らせてあげれて、良かったなあと思いました。

次は表彰台からの景色を見せてあげたいなと思います。

ピレリ スーパー耐久シリーズ 2020 第1戦 NAPAC 富士 SUPER TEC 24時間レース 参戦決定!

正式に公開されました。ピレリ スーパー耐久シリーズ 2020 第1戦 NAPAC 富士 SUPER TEC 24時間レース のST-Zクラスに、Audi Team AS Sport から Audi R8 LMS GT4 にて参戦する事が決定致しました。505号車 A.T.FIELD Audi R8 LMS GT4 です。505号は2016年までランサーエボリューションXで参戦していましたので、感慨深いものがあります。



初のGT4、かつ同クラスにはGT500ドライバー、数週間前にGT300クラスで優勝した選手と、強豪がゴロゴロいるクラスです。更に選手は4名とかなり厳しい戦いが予想されます。今の自分がどのレベルにあるのか、それを試す良い機会だと思います。偉大な先輩方の胸を借りつつ表彰台目指して精一杯頑張ろうと思います。是非、応援を宜しくお願い致します。



そんな中、個人的に応援して頂いているスポンサーから、プレゼントを頂きました!
折角、強豪と晴れ舞台で戦うんだから道具もちゃんとして見栄を張れ!と。
心強い味方に励まされて感激です。

PROTEX RACING R-2 限定色マジェスティックブルー!です。150個限定色。大事に使わせて頂きます!

今年はコロナウイルスの影響でピットウォーク等はございませんが、J SPORTS で放送が決定しました。

放送
配信日
放送/配信
時刻
放送配信
9月5日(土)午後2:30~午後8:05Part1[スタート]J SPORTS 4
J SPORTSオンデマンド
午後8:05~翌午前10:00オンデマンド限定
J SPORTSオンデマンド
9月6日(日)午前10:30~午後1:25Part2[クライマックス]J SPORTS 1
午後1:25~午後2:00オンデマンド限定
午後2:00~午後4:00Part3[ゴール]J SPORTS 4

BS J SPORTS 4 と BS J SPORTS 1 で放送、全て生放送です。オンデマンドではネット配信もされるようです。そちらも是非チエックを!
応援、宜しくお願い致します!

2020/09/01 追記

記事にして頂きました!しろちゃん共々頑張ります!

藤原能成さんがしろちゃんと24時間耐久レースに出場!

https://www.amunet.co.jp/media/2020/08/31/731

ピレリスーパー耐久シリーズ2020 富士スピードウェイ公式テスト 参加報告

スーパー耐久シリーズ 富士SUPER TEC 24時間レースチケット の販売が開始致しました。
正直、エントラントとしてはコロナの影響がどれほどあるか判らない上、プラチナペアルームパスのように室内パスもあります。いくら気をつけていても換気の面や蜜にならないとは限りません。もしクラスターが発生してしまった場合、日本のモータースポーツ界にとても大きな影響を与えてしまうのでは無いか…という不安もあります。

とはいえ、やると決まったのであればあとはひたすらゴールを目指して頑張らなければいけませんし、ファンを喜ばせるレースをしたいと考えています。



という訳で、7/30 富士スピードウェイ公式テストへ参加してきました。自分は今回乗る事がメインでは無く流れの確認とかアップデートされた車両の操作方法の確認、夜間走行のマイレージ確保(経験)です。



相変わらずの迫力ですが、当初のスケジュール通り淡々とこなしていきました。車載カメラの設置方法やクールスーツの確認、ドリンク関係とか…本当に色々とデータを取らないといけません。今年はとにかくマイレージが少ないので、ぶっつけ本番というのが正直な所です。でもそれはどのチームも同じなので、少しでも多くの情報を取っていければ良いと思います。勿論いくつかトラブルがありましたが本番までに解消される事を祈りたいと思います。




前回のテストに比べて見た目が随分変わりましたね。このフロントバンパー、エグくてとても好きです(笑)



それから!!スタッフ用ジャケット等が届きました。



かなりカッコいい!!!迷彩柄のはよく見ないと全くエヴァンゲリオンだと気が付かないですね。そうかと思えば紫と黄色のド派手なチームクルーTシャツ。これもエヴァを連想させるモチーフではありますが、普通にめちゃくちゃカッコいいと思います。レース場では目立つ事請け合いですね。これ一般販売はされないのかなぁ。。



こちらはスタッフ用パーカー。ナイロンなので多少の雨でも大丈夫! Audi Sport customer racing とアウディのロゴに蛍光グリーンがアクセントになっていてこれまためちゃくちゃカッコいいです。これだけ赤ければどこに居ても目立ちますね。是非サーキットではお声掛けてください!



秋葉原のシミュレーターショップ D.D.R. 様より、ジーンズマスクを頂きました。息苦しくなく付け心地が良いのでサーキットではずっとこれをつけていました。店舗でも販売されているので、是非一度お手に取ってみてください。withコロナの時代にマスクは必須だと思います。ドライバー的には走行終了後、即マスクをつけるって結構しんどいんです(笑) でも、万が一という事もありますし、他人に伝染さない事が大前提だと思います。手洗い、うがい、マスクをして三密を避けましょう。

さて、本番は9/4~ です。一層頑張って是非表彰台を狙っていきたいと思います。応援宜しくお願い致します!

ピレリスーパー耐久シリーズ2020 富士スピードウェイ公式テスト 急遽参加決定!

9月に開催のS耐 富士24時間レースは観客動員へ。富士スピードウェイが詳細を発表

とうとう詳細が公開されました!という訳で今年の開幕戦は24時間という、とてつもなくハードなスタートになる事になりました。それに伴い、7/30に行われる「スーパー耐久7月富士合同テスト」へ急遽参加が決定致しました。

2月の時点で既にテストは済ませていたので安穏としていましたが、コロナウイルスの影響やその他諸々のチームの事情もあり、急遽参加する事となりましたのでご報告させて頂きます。

まだ予定も流動的ですし、本当にお客さんを入れてレースができるのか。寧ろレース自体が開催されるのかすら見通しは立っていませんが、それでも少しずつ可能性を信じて目の前にある事をひとつずつクリアしていこうと思っています。

今回のテストは凄まじく厳戒態勢で行われる為、観客は一切入る事ができません。自分なりに色々と情報発信する方法を考えてはいます(Twitter や Instagram等)。現場の雰囲気が少しでも伝われば良いなと思います。

ちなみに現在エントラントに届いている対策は以下の通りです。

  1. 7/29 – 7/30の間、来場する全ての⽅にWEB による事前問診を実施
  2. 感染拡⼤防⽌の観点から“無観客開催”
  3. 競技参加者も可能な限り最⼩限の⼈数
  4. 発熱、咳、のどの痛み、味覚・嗅覚障害、家族や⾝近な知⼈に感染が疑われる⽅がいる、過去14 ⽇以内に政府から⼊国制限や⼊国後の観察期間を必要とする国や地域への渡航、または渡航者と濃厚接触がある場合は参加見合わせ
  5. 7/29 – 7/30の間は毎⼊場時に検温を実施、37.5 度を超える発熱が確認された場合は⼊場不可
  6. マスクやフェイスシールドなどを着⽤し、併せてソーシャルディスタンスの保持
  7. 常時消毒液で⼿指の消毒、⼿洗いの実施
  8. 使い終わったマスクや⿐をかんだティッシュ等の廃棄は必ずポリ袋などに⼊れて密封し縛ってから廃棄
  9. パドック・ピット周辺での不要な往来や、他のピットガレージへの⽴ち⼊りは不可
  10. ガレージ間の通路を封鎖

これ程、厳重な対策を取っています。自分的には 9,10 の他ピット移動禁止は若干厳しいです。ここでないと挨拶できない方々もいるのですが、コロナ対策の為には仕方有りません。

この前代未聞の事態ですら、関係者全員で頑張ってレースの火を絶やさないように頑張っています。それには皆様の応援が必要不可欠となると思います。

可能な限り、私達ドライバーも頑張りますので引き続き応援を宜しくお願い致します!

2020年 体制発表! スーパー耐久で A.T.FIELD EVANGELION WORK として Audi R8 LMS GT4 をドライブします!

お久しぶりの更新です。世の中はコロナウイルスの話題ばかりで、自分もそのせいで仕事が飛んだり色々対応に追われていました。被害に合われた方々、そして不幸にも命を落とされた方々に対して、まずは深く哀悼の意を表したいと思います。自分は心臓に疾患があるので、やはり気が気ではありません。

それでも先を見て、人類がこの未知のウイルスに勝つ事を強く望みつつ自分のできる事を少しずつやっていきたいと思います。

「A.T.FIELD EVANGELION WORK」2020年スーパー耐久シリーズ参戦!

という訳で今年の活動のひとつとして、2020年度スーパー耐久シリーズのST-Zクラスに参戦致します。例によってスポット参戦ですが、自分のできる範囲で少しずつ歩いて行ければと思います。それ以外にも発表ができるような状況になりましたら、またご案内していきます。

開幕戦は残念ながら延期となりました。SUGOもどうなるか判らない状況です。それでも日々のトレーニングとモチベーションを保って、まずは表彰台を目指して頑張っていきたいと思います。チームは元505号車の面々なので気心も知れていますし、2015年5月に自分が心筋梗塞になった後、9月の復帰戦に使って頂いた恩があります。普通であれば、こんなどうなるかも判らないドライバーを試す事すらリスクがあると思います。それでも使って頂き、更にGRG(当時のチーム名)として初の表彰台を取る事ができました。

そういった恩に報いる為にも、まだ日本では余り実績の無い Audi R8 LMS GT4 に挑戦して、少しでも貢献できたらと考えています。

それから、今年から私に応援して頂ける事になりました企業様をご紹介致します。



全国のゲームセンターのUFOキャッチャーでおなじみのメーカー、AMUSE様です。元々、自分がアルパカが大好きで Alpacasso のぬいぐるみを何百体と集めていた所から、直接ご連絡させて頂きました。今後、コラボレーションや色々な販促をしてお手伝いできれば良いと思っています。



早速ヘルメットバイザーとワッペンを製作しました。この白い子は、しろちゃんと言います。しろちゃんの将来の夢は「いろんな国に旅行に行ってみたい」だとか。よしっ、自分が連れて行ってあげよう!

是非、今年も応援宜しくお願い致します。

ピレリスーパー耐久シリーズ2020 富士スピードウェイ公式テスト

去る2月29日、スーパー耐久公式テストへ参加してきました。



もう各所でネタバレしまくっているのでアレですが、今回のテストは Audi R8 LMS GT4 で参加しました。カタログスペックでは 5.2L V10 488ps/550Nm 1,460 kg だそうです。自分が今までに乗ったレースカーの中では、かなりパワーが出ている方です。そして重さも…(笑)

車としては静かですが、やっぱりV10サウンドは最高ですよ!惚れ惚れします。市販のR8とパーツを60%共用しているという事で、コックピットに座ると見慣れた風景がありました(R8は何度も試乗しています)。ちなみにエアコンもついているのですが、市販車まんまのダイヤル式(笑) ただ止まっているとオーバーヒートしてしまいエアコン使えないのです。赤旗中断中などの一番使いたい時に使えないという…これもまたレーシングカーの功罪ですね。



車自体は非常に乗りやすかったです。少しでもラフな操作をすると至る所で電子デバイスが介在してきます。とにかく車体を安定させようとしてくれます。車自体は弱オーバーセットになっているので、少し強めに舵角を入れると簡単にお尻が出てきます。しかし直後に電子デバイスのTCS(トラクションコントロールシステム)が介在するのでスピンまでは行かないようでした。単純にエンジン出力を抑えるだけでは無く、オーバーモードに入った車体をアンダー方向にすると言えば伝わるでしょうか。4WSとまでは行かないまでも、急激にオーバーが消えるのです。これは、ジェントルマンドライバーにとってはとても乗りやすい車だと思います。



自分は早くTCSを切ってアクセルでコントロールしたかったのですが、今回はテストという事で全ONのDRYモードで走りました。ちなみにWETモードとかRACEモードとか色々なモードがあって、まさにゲーム感覚!(笑) 逆に言えば、ゲームやシミュレーターも随分車体の操作に合わせて作られているなぁとも思いました。ただ、当然ながらこちらには強烈なGが掛かります。例えばストレートでは余裕で260km/hを超えますし、100Rですら170km/hを超えます。1コーナーでは150m看板からフルブレーキする訳で横にも縦にも凄まじいGが身体を襲います。

そして、ブレーキも踏力が必要です。AMG GT3 だと 120kgf 位が必要だとか。一般人が危険を感じてフルブレーキをする時で大体30kgf程度だと聞きます。この車でもGT3程では無いにしろ、その位の踏力が必要です。レーシングドライバーって、ただ機械を操作しているだけじゃないのが判ってもらえたら嬉しいですね。



今回は自分も初めての車という事で、まずは慣れる為に安全マージンたっぷり取ってエンジン回転数を抑えつつ走行しました。途中ロガーで改善の必要な箇所を皆で話し合っては、随時トライするという感じで練習しました。タイムも同クラスとの差がほぼ無くとても良い感触でした。

テストはとりあえずR8でしたが、今シーズンの体制についてはまだ色々と調整が必要な為、発表は3月中旬頃になると思います。たぶん。(というか新型コロナの影響で色々あるから発表してもらえるのだろうか…🤔)

今年は色々と頑張って次の目標までの距離を縮めたいですね!
応援、宜しくお願い致します!以下、適当に撮った流し撮り練習の写真を貼り付けておきます。